昨今、問題となっている不登校は、病気、いじめ、学業不振、家庭環境、思春期による不安定な精神状態などちょっとした事がきっかけで起こります。10代という非常に多感な時期だけに簡単に解決しない難しい問題です。不登校の問題は、行政、学校、地域社会などが一体となって解決に向けて様々な試みを行っていますが、残念ながら根本的な問題があります。日本の教育制度では年齢主義が強いので、学齢を超える学校に通うことが難しくなり、一度不登校になって遅れてしまうとなかなか復学が難しいのです。また一般的に不登校問題の対象となっているのは、主に小学生と中学生で、高校生は、義務教育ではないので、あまり不登校が問題視されません。つまり、小学校・中学校に行く年齢の子どもたちの不登校問題は、マスメディアにも注目され、また行政側も対応し、問題視されますが、一度その年齢を超えてしまうと、就学していないので実態が把握できず、問題が表面化しないのです。しかし実際は不登校によって未就学になっている子ども達はここ数年増加傾向にあると言われ、きちっと実態を把握し、根本的な問題の解決が望まれます。
文部科学書の平成20年の調査によれば、小学校、中学校の30日以上の欠席者は、人数的には、小学校・中学校共に平成13年をピークにだんだんと減ってきてはいます。ただし、これは、全体の児童の数自体が少子化で減っている理由だと考えられます。実際に率で換算すると、小学校では、平成13年で、0.36% 平成20年で0.32%、とそれほど変わらず、中学校では、平成13年で2.81%、平成20年で2.89%と逆に増えている。2.89%という数字は35人に1人という計算で、クラスに一人は必ず不登校の児童が必ずいるという計算になりますので、決して低い数字でありません。また学年別で見ると、中学3年生が最も多く、42427人、中学2年生で38577人とこの2学年で約8万の人が悩んでいる計算です。また男女別でも、中学2年生、3年生共に女子の方が多く、多感な思春期に揺れ動く子ども達の実態が明らかにされています。いまや不登校の問題は、他人事ではなく、誰にでも起こりうる問題なのです。
現在深刻な社会問題となっている、不登校ですが、いろいろな要因が重なっており、問題の把握がしにくくなっており、なかなか根本的な解決策が見出せていません。不登校と言っても、小学校・中学校は義務教育なので、不登校の場合何らかの対策が必要となってきますが、高校生の場合、義務教育ではないので、不登校がそのまま退学となってしまい、なかなか問題の実態が把握できません。対策としては、家族だけで悩まず、外部の人や組織・団体に相談した方が良いでしょう。行政、NPO、親のネットワーク、教師のネットワークなどなど、インターネットなどを使って検索すると、都道府県別に多くの支援団体などが見つかります。そういったところに一度相談してみると良いでしょう。また不登校になったらからといって将来の学歴を諦める必要はありません。最近では通信制高校の制度も、多様な要望に対応する高校教育の場としていろいろなカリキュラムを提供しています。もちろん不登校へ対応したカリキュラムも多数あります。いろいろとご自分でも検討してみてください。
いろいろなきっかけで学校に行けなくなってしまったけど、「勉強したい」「友達をつくりたい」という気持ちを強く持っている生徒は多いです。そんな生徒たちの気持ちにこたえるために、各自の事情やペースに合わせたカリキュラムで参加できる学校がたくさんあります。ここでは、4つの主な特徴をご紹介します。
